おたのしみ保険

落ち込むミスや理不尽な言葉やキャパを超えた分量等々、いろんなことがあってああ今日は疲れたな、しんどい、しんどいなあ、と思う帰り道があって、帰り着いた部屋には優しくはにかむ美しい男性がおかえり、おつかれさま、きょうもよおがんばったね、とカレーライスを作って待っていてくれる、ことを想像してみるけれど帰り着いた畳敷きのアパートには招いた覚えのない小虫たちしかいない現在なので寄り道をしたドン・キにてスナック菓子を1、2、3、7つ買い込んで帰るのであった。もちろんこれらを一思いに食べてしまうわけではなく、2日か3日にいっぺんのおたのしみにするのだ。おたのしみ、を買い込むのは楽しい。おたのしみ、があると思うとしんどいなあ、という日も少しだったりたくさんだったりほんの少しだったりするけれど心が浮かぶ気がする。保険のような、そういうもの。だから、帰ってきてひとつスナック菓子をあけてぽりぽり、と食べている今さっきの心はやっぱり帰り道の始まりよりは随分と浮かんでいて、作れないなあと思っていた夕飯と明日の弁当も作れたりするのだ。(レトルトだけど。)